11月26日(金)は、日本をはじめ、米国他各国の株価が急落しました。
この暴落でおびえている人、急落にのって大きく稼いだ人、それぞれがいるということです。
相場にいると、精神的にとても疲れます。
自分は儲かっていても、誰かは苦しんでいる。
こんなにわかりやすい急落なのに、はいれなかったことを悔しく思う気持ちも起こったり、
急落は絶好の買いとポジションととったものの、気が気でない週末を過ごしている人もいると思います。
ワクチン接種によって経済が再開と思いきや、効力が低下してきたのか、欧州、イギリス中心にコロナ再感染拡大。
オーストリアでは11月22日からロックダウンを決め、
同様に感染者増加している隣国ドイツでは、11月26日現在、死者数10万人突破のニュース。
米製薬大手メルクのコロナの経口治療薬『ムルヌプラピル』は、イギリスでは承認され、
感染が広まる欧州でも、正式承認待ちのなか、緊急使用許可がでました。
米製薬大手ファイザーでは、入院、死亡リスクが89%減の『パクスロビド』も発表。
そろそろ収束かと思われ始めた矢先に、南アフリカのコロナ変異ウイルス「B・1・1・529」オミクロン株は、既存のワクチンが効かない可能性とのニュースから、11月26日(金)東京市場での日本株下落をはじめに、全世界株の大幅下落となりました。
本当になにが起こるかわからない相場。
なにが起こっているかすらわかっていない人は、どうしていいかわからず動揺しているであろう相場。
相場を大きく動かす仕掛けをした大口があり、それによって変異種コロナの恐ろしさは増大する。
その流れをしっかり確認して、相場に乗れているひともいる。
米国感謝祭の翌日、年末商戦始まりの『ブラックフライデー』を狙ったように、起こった下落。
新変異株への懸念から、米国、英国、イタリア、シンガポール、マレーシア、ロシア、サウジアラビアなど各国が渡航制限。
渡航制限など景気鈍化不安から需要低下懸念となった原油は、
ちょうど先日、米国をはじめとした石油備蓄放出が協調合意となったことも重なり、
WTI原油においては一時67ドル台まで急落し、終値では13.03%の下落と、2020年4月以降最大の下落となりました。
2021年10月末から11月にかけて、最高値を更新続けた米国株の業績相場は、
ブラックフライデーによる景気回復のけん引が期待高まる中、
米国10年債が買われ、米国10年債金利は約1.48%と0.15%以上下落となり、
景気動向に敏感な金融株をはじめ、航空関連株、エネルギー関連株などの下落が大きく、
ニューヨークダウは一時1000ドル超えと今年最大の下げ幅。終値は2.52%もの下落となりました。
ロイターの報道によると、変異ウィルスの感染力やワクチン予防効果などの判断には、数週間かかるとのことです。
週明けには、FRB高官の講演が多く、経済指標も米国雇用統計、ISM製造業景況指数と大型のものが多いです。
欧州や英国だけでなく、米国も一部感染拡大が起こっている中、景気回復鈍化不安を増大させた南アフリカの変異株の影響は、
来週以降の要人発言をはじめ、指標への反応が変わる可能性が高まるのかもしれません。
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