機関投資家(Institusional investor)とは
投資家等から預かったお金を使って投資運用を行う法人のことで、一般的には「生命保険会社」「損害保険会社」「投資顧問会社」「信託銀行」「年金基金」等のことです。
生命保険会社や損害保険会社では、保険加入者の保険を運用資産の元手にしています。ほかに、共済組合や農業協同組合なども、加入者(組合員)から集めたお金を元手に投資しています。
年金基金の場合は、年金加入者の保険料が元手になっています。日本の機関投資家の中でも、特に有名なGPIF(Government Pension Investment Fund)は、日本語名を「年金積立金管理運用独立行政法人」といい、年金基金を原資にしている厚生労働省管轄の団体で、世界的にもトップクラスの規模を誇っています。
投資信託会社は、不特定多数の個人投資家などから集めた資金をまとめて投資を行う企業です。証券会社や銀行で販売している投資信託商品(ファンド)をつくり運用しています。
こういった機関投資家は「ロングオンリー」つまり、株等を購入して保有したり、購入して売却するという取引を通常行っています。1回あたりの売買金額も大きく、比較的長期の運用をおこなっています。
つまり、短期的な投資を行う「ヘッジファンド」と呼ばれる法人は機関投資家には含まれません。
※ヘッジファンドというものは、買うだけではなく「空売り」という適正価格以上の割高になったと思われるものに対して長期スパンで行う機関投資家と比べて、より短期投資を行い、ハイリスクハイリターン型の運用をしています。