S＆Pケースシラー住宅価格指数ピークは景気後退示唆！CPI上下要因にも！

July 26, 2022January 28, 2023

発表時刻(原則)	毎月最終火曜日23時00分(夏時間 22時00分) 全米住宅価格指数は、2、5、8、11月に発表。
発表機関	スタンダード・アンド・プアーズ（Standard & Poor’s、S&P）

S＆Pケースシラー住宅価格指数とは？

S&Pケースシラー住宅価格指数(S&P/Case-Shiller Home Price Indices、CSI)は、世界最大の格付け機関｢S&P｣(スタンダード・アンド・プアーズ)が公表する、全米主要都市の一戸建て住宅における、再販価格の変化を測定した価格動向を示す指数です。

調査対象地域の一定期間の住宅売買データを集計し、2000年1月を100(全米住宅価格指数は2000年第1四半期)として、算出されます。

毎月最終火曜日に、先々月分のニューヨークなど主要10都市および、シアトルなど10都市をあわせた主要20都市における、それぞれの結果が発表されます。

また、全米住宅価格指数として、四半期毎(2、5、8、11月)には、先々月までの四半期分が発表されます。

この中でも最も注目されるのは、主要20都市住宅価格指数になります。

その他、同じような住宅関連指標に｢米中古住宅販売成約指数｣｢米住宅価格指数｣などがありますが、中でも米国の住宅価格動向を見る上で、代表的な指数と考えられています。

住宅価格がピークをつけた2～3年後に景気後退する傾向があり、それには金融引き締めの影響がともなっています。
米国中央銀行制度であるFRBにおける金融政策による影響を見る指標としても、とても注目されます。

消費者物価指数(CPI)への影響としても注目される理由

アメリカ経済は、世界GDPの約20%を締める世界最大規模です。
そのアメリカ経済の約70%を、個人消費が占めています。

米国の住宅価格や販売状況は、個人消費の動向に大きく影響与えることから、景気判断材料としても重要視されます。

また、消費者物価指数(CPI)において、自己持ち家でも住宅価格をもとに借家として家賃評価した「帰属家賃」として、反映されます。
住居費の家賃(帰属家賃＋借家家賃)は、約CPIの約3割ものウエイトを占めます。

住宅価格が上昇すると、遅れて帰属家賃に反映されるため、今後のCPIにおける上昇要因、下落していれば、CPIの低下要因ともなります。
物価の安定を最も重要な政策目標としている米連邦準備制度理事会(FRB)においても、指標結果注視しています。

S＆Pケースシラー住宅価格指数結果からの為替反応

一般的に、予想や前回より高い数値は、購買意欲が高く景気がいいと解釈され、米ドル買い(ドル高)、予想より低い数値は米ドル売り(ドル安)と判断される傾向です。

ですが、住宅価格高騰からインフレ(物価高)懸念や、今後のインフレ要因警戒が強まると、インフレ抑制のためのFRB金融引締め可能性が高まります。

PCEデフレーターや消費者物価指数(CPI)等インフレ示す指標が、FRBの目標とする2%を上回っていると、金融引締警戒が起こります。

その中で他の景気動向を示す指標が弱く、金融引締による景気減速不安が強まると、一般的な動きとは異なるケースも起こりえます。

そのため、単体での指標結果のみだけでなく、現状の政策方針や経済背景を、合わせてみる必要がある指標と考えられます。

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この記事を書いた人

fxfay　もも

FX歴9年。ひきこもりFXトレーダーです。
ファンダメンタルズ追いつつ、テクニカルでのスキャルトレードが得意です。
3年前から勝てるようになり「毎月月収100万円」達成、1000万円超えに増やすも、ふとした気の緩みやロットはりすぎ、トレンド違いを受け入れられないなどから大きく損失。
勝ち方より、「資金管理」と「メンタル」が大切と痛感。確実に資産を増やせるトレーダーめざしてます。