発表時刻(原則) | 毎月最終火曜日24時00分(夏時間 23時間00分) |
発表機関 | 全米産業審議会 (The Conference Board) |
消費者信頼感指数とは
「消費者信頼感指数消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index)」は、アメリカの民間経済調査機関、全米産業審議会(コンファレンスボード)が、消費マインドに関するアンケート調査を実施し、集計結果を指数化した、実態の景気動向をみることができる経済指標です。
消費者マインドとは、賃金、雇用環境、物価や金利等の経済状況にからの景気に対する、消費支出への意識です。
消費マインドによる、米国経済に対する消費者の楽観や悲観度合により、個人消費状況が変わります。
個人消費は米国GDPの約70%を占めています。
消費者マインドは、米国経済の先行きを見通す上でも重要となり、株価や為替への影響を与えるため、「消費者信頼感指数」への関心が高いです。
消費者信頼感指数の調査方法と見方
「消費者信頼感指数」は郵送によるアンケート調査で、毎月約5,000 世帯からの回答が集計対象になります。
現在状況の「現状判断指数(経済+雇用)」と6カ⽉後の景況感を示す「先行き期待指数(経済+雇用+所得)」項目において、景況感については”楽観 or 中⽴ or 悲観”、雇用については”⼗分 or 困難”の回答をもとに、1985年を100として指数化されます。
1985年の100が基準にはなっていますが、発表された数値だけでは景気がよくなっているのか、悪くなっているのかの判断はつけられません。
ですので、前回の結果と見比べる必要があります。
数値は高ければ高いほど、景気が好調ではありますが、前回結果より数値より下回っていると、景気後退懸念が浮上します。
消費者マインドは「ミシガン大学消費者信頼感指数」とセットでみられる理由
消費者マインドを知るための指標として、ミシンガン大学サーベイ・リサーチセンターから、毎月第2or第3金曜日(速報値)と毎月最終金曜日(確報値)に発表される「ミシガン大学消費者信頼感指数」もあります。
どちらも、消費者の生の声が反映されており、個人消費との連動性が高い指標ですが、「消費者信頼感指数」は対象者が5000世帯と、「ミシガン大学消費者信頼感指数」の速報値300世帯、確報値500世帯よりも多いことから、現状の景況感を測る上で、より信頼性が高いと考えられています。
ただし「消費者信頼感指数」は”現況”と”6ヵ月先”の経済状況の予測で構成されていますが、「ミシガン大学消費者信頼感指数」は”現況”のほか、”1年先”や”5年先”などの、長期にわたった将来予測で構成されているので、より先の米国景況予測においては「ミシガン大学消費者信頼感指数」が意識されます。
ミシガン大学消費者信頼感指数の「速報値」発表は、「消費者信頼感指数」に先行して発表されるため、
1.対象者の少ないミシガン大学消費者信頼感指数でトレンドを推測
2.より精度の高い「消費者信頼感指数」で消費マインド把握
というとらえ方で、市場は注目しています。
消費者信頼感指数結果による為替反応
「消費者信頼感指数」は、アメリカ国民の消費マインド、景況感を示す指標です。
よって、指数の結果次第で景気の先行きに対する見方に影響を与えることから、為替も反応しやすいです。
指標結果の数値が高いほど、経済に対し消費者の楽観的見方が高いことを示します。
一般的には
前回値ならびに、予想より高い結果となれば、景気は改善しているととらえられ、
米ドルの買い材料(米ドル高)
となる傾向です。
逆に前回値ならびに、予想より低い場合は景気は後退しているととらえられ、
米ドルの売り材料(米ドル安)
となる傾向です。
ですが、指標発表前のチャートが、すでにドル高レベルにあるといったとき、良い結果がでても為替レートに反映済み(織り込み済み)で、発表と同時に材料出尽くしとして、ドルが下がる(売られる)こともあります。
悪い結果の場合も同様に、ドルが上がる(買われる)こともあるということです。
経済指標結果のみの判断だけでなく、テクニカルとしての環境認識(現在評価額がどのあたりかを見ること)も重要と考えています。
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