米国貿易収支はドル安が話題のときのほうが注目度が高い理由

July 2, 2022January 28, 2023

発表時刻 (原則)	毎月月10日頃 22時30分(夏時間 21時間30分)
発表機関	米国商務省経済分析局（The Bureau of Economic Analysis, U.S. Department of Commerce（BEA））
関連リンク	BEA：Trade in Goods and Services

貿易収支とは？

貿易収支とは、国の貿易における輸出金額と輸入金額の差額を表すものです。
黒字の場合は輸出が多く儲かっている、赤字の場合は輸入が多く稼げていない、ということです。

・貿易黒字 (貿易収支)＝輸出金額 (収益) ＞ 輸入金額(支出)
・貿易赤字(貿易収支) ＝輸出金額 (収益) ＜輸入金額(支出)

国の収支は
・経常収支…その国との他国との間の収支
・財政収支…国内の政府部門の収支
のふたつで構成されています。

「経常収支」の

貿易収支
貿易外収
経常移転収支

中で、1.貿易収支の占める割合が最も大きいです。
貿易収支の増加・減少は、通貨に対する需給増減となり、為替レートに影響があることから、注目指標とされています。

米国貿易収支による為替反応

貿易収支の黒字・赤字は、為替市場での需給に影響します。

米国の貿易収支が赤字だと、米国はドル支払いが多くなります。
世界の基軸通貨はドルであることから、米国企業は他国通貨に変えて支払うことはしません。

ドルを受け取った他国は、自国で使えるようにするため、自国通貨に変えます。
つまり、ドル売り＝ドル安になるということです。

・米国貿易黒字→ドル高
・米国貿易赤字→ドル安

ただし、米国の貿易収支は恒常的に赤字です。
そのため、為替相場がドル安傾向なっている時に、貿易収支指標の赤字増減に、注目が高くなる傾向です。

つまり、ドル安が話題のときに、貿易収支の赤字額が増加すると、ドルが売られる可能性が高くなります。

・米国貿易黒字→他国が自国通貨をドルに換金→米国にドルで支払う→ドル高
・米国貿易赤字→他国にドルで支払う→受けとった他国が自国通貨をドルに換金→ドル安

ただし、米国貿易収支は恒常的に赤字
ドル安が話題になっている時に、その赤字額への注目が高くなる傾向。
赤字額が悪化するとドルが売られて、ドル安反応になる可能性が高い。

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この記事を書いた人

fxfay　もも

FX歴9年。ひきこもりFXトレーダーです。
ファンダメンタルズ追いつつ、テクニカルでのスキャルトレードが得意です。
3年前から勝てるようになり「毎月月収100万円」達成、1000万円超えに増やすも、ふとした気の緩みやロットはりすぎ、トレンド違いを受け入れられないなどから大きく損失。
勝ち方より、「資金管理」と「メンタル」が大切と痛感。確実に資産を増やせるトレーダーめざしてます。

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